top of page

おすすめ本:Steal Like An Artist: (by Austin Kleon :2012)


ENVITAでは、日本語に訳されていない本や、訳されていてもあまり知られていないような本のほか、外国で書かれた著書の要約をご紹介することで、皆さんに広く『ウェルビーイング』に関する視点や情報をお届けしていきたいと思います。様々な考え方に触れることによって、知識を得るだけではなく、不安や悩みを少しでも軽くするための視点として、この記事を役に立てていただけたらと思っています。 本日ご紹介する本はこちらです。





タイトル

by Austin Kleon


はじめに


この本は、オースティン・クレオンによる創造性を育むための洞察とアドバイスを提供する本です。

この本は読者に自分自身の創造性を受け入れることを促し、芸術的なポテンシャルを引き出す方法についてのガイドを提供しています。著者は『独自性(オリジナリティ)』の概念に疑問を投げかけ、創造性はしばしば他の人々の作品に触発されると示唆しています。


以下が、この本の中で著者が提案している10の原則やコンセプトです。



主なポイント

  1. 何も真に独創的ではない:本著は、すべてのアーティストが他の人に影響を受けており、創造性は既存のアイデアを借用し、リミックスするプロセスを含むと強調しています。

  2. 影響を受け入れる:お気に入りのアーティストの作品を研究し、さまざまな情報源からインスピレーションを見つけ、自分に共鳴するアイデアを築くことを奨励しています。

  3. 創造的なプロセスを開発する:著者は、創造性を育むためのルーティンや習慣の確立の重要性を強調し、定期的に自分の技術に取り組むなどのアプローチを提案しています。

  4. 誰かからの承認を待たない:クレオンは、読者に他人の承認を求めたり、許可を待つことなく、自分自身の作品を創造し、共有することを奨励しています。

  5. 制約を利用する:制約があることで創造性を刺激されるため、ある程度、あえて規定された枠組み内で革新的な解決策を見つける試みをしてみる必要性を提案しています。

  6. 興味を育てる:本を読むことは、多様な興味や趣味を追求する価値を強調し、創造性を刺激し、より広い視点を提供すると述べています。(著者は画家ではなく文章を書くことを本業としているので。しかし、これはさまざまなタイプの絵画に触れるなど、他の人の作品に触れることも含んでいます。)

  7. デジタルによる注意散漫に気を付ける:クレオンは、オンラインコンテンツの消費と自分自身の作品創造のバランスを見つけることを提案し、圧倒されたり、集中力を失ったりしないようにすることを勧めています。

  8. アナログな創造性を重視する:デジタルツールが広まっている中、本は執筆、絵画、工芸などのアナログな活動に参加することの重要性を強調しています。

  9. 作品を共有する:著者は、アーティストに自分の作品を世に出し、フィードバックを求め、志を同じくする人々とつながることを奨励しています。

  10. 学び続け、進化し続ける:創造性は生涯の旅であり、本著は継続的な学習、試行錯誤、成長の重要性を強調しています。



 

編集後記

私自身もアーティストとしての一面を持っていますが、この本で語られる内容に共感することや、「自分だけじゃないんだな。」と安心するところが多々あります。


もちろん、10年以上以前に書かれた本であるので、AIアートの登場などの以前に書かれたものですが、『創造する』という活動に関しては、根本的に変わらない普遍的なテーマが、いつの時代も、どんな国でも同じなのだということを感じずにはいられません。


著者が『盗む(Steal)』という議論を呼びそうな言葉をあえて使っていることからも話題になったのかもしれませんが、私自身も、アーティストやクリエイティビティに関して『オリジナリティ神話』というか、『ゼロ(何もないところ)から何かを生み出す人』という思い込みが、世間一般にも深く根付いていることで苦しんでしまう人も多いのではないか、と感じていたので、この本に書かれている内容にとても納得したものです。


そう考えると「私はクリエイティブじゃないから…」などと言っている人の中にも、実際はあちこちからインスピレーションを集めてきてつなげることが上手なのに、「全くのオリジナルではないから。」という理由でそう思ってしまっている人も多いのではないかと感じます。


「クリエイティブであるとは?」の定義に対する思い込みが外れることで、自分自身や他人、特に子どもたちの創造性を否定しない関わりができるのではないでしょうか?


 

   <ENVITAの最新情報が週に1回メールボックスに届きます> ウェルビーイングに興味があっても、忙しい中で心を休め、

自分のために時間を取る習慣をつけるのはなかなか大変ですよね? そんなウェルビーイングの習慣をリマインドし、

こなさなければならない作業の合間にも少しでもホッとする時間や

心身を整えるヒントをお届けしていきます。





bottom of page