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シンギング・リン®︎は奇跡の楽器です:サウンドセラピスト、染田多佳代さん


 


染田多佳代

<プロフィール> オーストラリア、メルボルン在住

シンギングリン協会公認セラピスト

染田多佳代 1999年1月、家族でメルボルンへ。オーストラリアとニュージーランドでの生活を合わせると海外生活は34年にのぼる。現在、二人の子どもたちはそれぞれ成人し、バイリンガル子育てを卒業。

メルボルンでは、現地保育園に18年勤務。 子どもたちの個性を尊重し、自主性を育む教育に携わる。近年は、教育プログラム作成を主に、日常業務、ウエルネスまで 保育士の総合的サポートを展開。

2017年冬、シンギング・リン®︎と出会い、シンギングリン協会公認セラピストの資格を取得し、2018年から、波動で心身のバランスを整えるサウンドセラピーを始める。音浴会やワークショップなどのイベント、個人、グループセッションなどを提供。プレイグループや、保育園、施設などの訪問をしている。


<資格>

保育士。ビクトリア州幼児教育日本語教師。

マインドフルネスプログラムファシリテーター

シンギングリン協会公認セラピスト

タッピングタッチ協会認定インストラクター

RYT/CWT チャクラワークヨガインストラクター

認知症リハビリテーション協会認定専門士

 

ー多佳代さん、今日はインタビューに来てくださりありがとうございます。今現在、多佳代さんはシンギングリンというものを使って、サウンド・セラピーをされていますが、それはどんなものか詳しく教えていただけませんか?


サウンド・セラピーというのは、書いて字の如くで、音を使ったセラピーです。音というのは、人に癒しの効果を与えることがわかっていて、医療器具として使われていたという歴史もあります。


まず、シンギング・リン®︎という楽器についてお話しすると、これは、ボウル型のお椀のような形をした楽器で、日本の伝統工芸技術の匠が、一つづつ手作りで作りあげられているものです。クリスタルボウルや、チベタンボウルと似たような形をしていますね。


素材は、主に銅でできていて、そこに珪素を融合させて作られています。 金属をリンの鋳型に流し込む『生形鋳造法』で作られていて、最後に表面に繰り返し漆を焼き付ける『金胎漆技法』で仕上げてあります。これらの伝統工芸手法を駆使して作られるので、リン自体は楽器でもあり、伝統工芸品でもあるのです。


仕上げには、職人の卓越した『耳』とチューニングメーターを使い一つ一つ丁寧に調音していきます。


シンギング・リン®︎は低周波から高周波まで幅広い音を作り出すことができる楽器で『奇跡の楽器』とも呼ばれています。その理由として、シンギング・リン®︎は『全倍音』という計測し得る全ての音を一打で奏でることのできる唯一の楽器だからです。


さらに、シンギング・リン®︎は調律せずに『共倍音』という音の共鳴現象が起こる唯一の楽器とも言われています。制作段階で個々のリンの音が完全に一致するように作られているので、同じ大きさのリンを近くで同時に奏でた時に、お互いが共鳴、共振を起こし鳴りあうのです。


シンギング・リン®︎のサウンドは、普段、自分達が触れることのできない体の深い部分にまで浸透していくことが可能です。人の体はほとんど水でできているのですが、音は、空気中よりも水の中を4倍の速さで進むことができるのです。


セッションでは体の周りにリンをいくつか並べ、共鳴させることによって、乱れてしまった心身の波動に働きかけ、コリや滞りを緩めてほぐすことができます。まるで音のドームに包まれているような感覚でリラックスした状態を作り出すことができ、私たちが本来持つ、正常な体の波動に導く効果があります。


体の上にリンを置いたり、持ち手のついた吸盤をリンの中にくっつけて、リンを体の上を滑らせながら演奏することも可能です。その場合は、より直接的にリンの振動を感じていただけると思います。


セラピーによって、全身の細胞が活性化されるので、血液やリンパ、気の流れも促進してくれ、継続的にセッションを続けることによって免疫力も高まっていきます。心と体が、本来の状態に戻っていくきっかけ作りになるんじゃないかな、と思っています。

普段、サウンド・セラピストの活動として、個人セッションや、家族やお友達とのグループセッションを行なっています。赤ちゃんからお年寄りまで、どなたでも安心して受けていただけるセッションです。


効果としては、リラックス効果、不安やストレスの減少、血液循環の促進、腸の動きの促進、思考が落ち着く、集中力のアップ、肩こりなど体の不調の軽減などの効果を実感していただいています。

その他、屋外の公園内で音浴会も開催しています。外でリンを奏でていると、自然の音と調和していくので、鳥や動物が寄ってきてくれたりするんですよ。 自分を大切にするというテーマで、呼吸法や筋膜整体、簡単なヨガ、セルフタッピング、サウンドヒーリング、ご自身のために花束やカードを作ったり、そんな内容のワークショップもしています。


シンギング・リン
シンギング・リンを演奏される多佳代さん

ー以前は、保育園の先生をされていましたよね。どんなきっかけでシンギングリンを始めることになったのでしょうか?


シンギング・リン®︎との出会いは、2017年です。


日本とオーストラリアで幼児教育を学び、メルボルンの保育園で保育士の仕事を長年続けてきました。ここ3年ほどは現場を離れていますが、教育プログラムの作成や日常業務、メンタル面も含め、多総合的なサポートをさせていただいています。


私が長年、保育園や幼稚園の仕事に関わる中で感じてきたのが、勤務条件も厳しい中で常に忙しく、ストレスや疲れが溜まっていく先生方がとても多いということです。そんな先生方のために、「自分に何ができるかな?」「何かサポートができたらいいな。」と常々思っていました。


そんな中、自分自身も、過去、保護者さんとの関わりなどで悩んでいて、精神面で少し落ち込んでしまった時期があり、その時に偶然、ヨガクラスの特別イベントでサウンド・セラピーと出会いました。その時に、体がふっと浮いたようにリラックスできたのを感じたんです。普段なかなかリラックスできない私には初めての体験でした。それから、奇跡と偶然が重なっていき、何かに背中を押されるようにして自分自身もサウンド・セラピストの資格を取ることになりました。


そして、今現在は、シンギング・リン®︎の調和の音を届けながら、体と心のバランスを整えるお手伝いをしています。音と波動で自分を整え、共振、共鳴しながら周りの人と調和していくことができるシンギング・リン®︎にとても魅力を感じています。笑顔と笑顔がつながり、温かく優しい世界を、サウンド・セラピーで実現できるといいな、と思っています。


これからは、さまざまな知識を合わせて幼児教育者のウェルビーイングのために、独自プログラムを作っていきたいな、とも思っています。



シンギング・リン
シンギング・リン®︎を体の上に乗せてセッション


ー多佳代さんはたくさん資格を持っていらっしゃいますが、それはどんな理由や思いがあってとられたものなのですか?

リンは嵩張るものですし、お値段もそれなりなので誰もが持てるものではないけど、タッピング・タッチなら、手があれば誰でもできます。それに、音がすーっと入っていく人もいれば、体感で感じていくことが癒しになる人もいます。人によって自分の方も出せる引き出しをたくさん持っていたいな、という気持ちもあります。


最近、ご縁で、重度障害児の施設にお邪魔させていただいたのですが、その中で普段から音に敏感な子もいらっしゃいました。周りの方は最初「大丈夫かな?」と心配されていたようでしたが、その時は、結果的にはそのお子さんも、リンの音を聞いてとてもリラックスされた様子でした。でも、そうでない場合もあると思いますし、こういったさまざまな状況にも対応できるように、自分の方も様々な手段を持っておきたい気持ちはあります。



ー今は、お子さんたちも大きくなられて、第二の人生という感じかもしれません。ご自身の子育てを振り返ってみて、どんなふうに今感じていらっしゃいますか?今子育て中のお母さんに伝えたいことはありますか?


あっという間でしたね。子どもたちが小さい頃は、インターネットもまだ使い始めたばかりだし、SNSもなく、海外の子育てで情報がない中で必死でした。学校の連絡とかも、電話で緊急連絡網があるような時代ですよ!でも、「自分が知らないと子どもが困る。」と思うし、子どものお友達のご家族とちゃんと話したいとか、常に緊張していた気がします。


今だったらその時の自分に言いたいことがたくさんあるのはありますけど、その時で考えうる自分のベストを選んできているわけですから。


そうやって、必死で子育てしているうちに気がついたらすでに、子どもたちが高校生になっていて、「こうしてあげればよかった。」「ああすればよかった。」という思いも生まれてきたこともありました。


でも、あるとき、長男に「僕にできなかったことを妹にしてあげようと思ってるでしょ?」と言われて、図星だったのでハッとしました。上の子と下の子は、7歳離れているので、時代も変わってきていたし、親として成長して、できることも全然違っていたんですよね。だから「ごめんね、あの時こういうふうにすればよかったし、今だったらこういうふうにできるのに。」って言ったら「僕が知ってるお母さんがお母さんだよ。」って言ってくれたんです。彼の中で、お母さんを比べる相手はいないんですよね。


私はずっとフルタイムで働いてきたのですが、本当は、パートタイムで子どもとの時間をもっと取りたかったんです。いろいろな状況でフルタイムで働き続けることになって、それはそれでありがたいことではあるのですが、でも、いつも時間に追われ、休みにも疲れていて、なかなかどこかに連れて行ってあげられないことも不満というか、罪悪感ではありました。でも、彼は「いつも働いているお母さんが、僕のお母さんだから。」と言ってくれたんですよね。


だから、今子育て中のお母さんたちに伝えたいのは、子育てのその時その時で選択肢はたくさんあるはずだし、今振り返ってみたら「こうすればよかった。」と思うかもしれないけど、その時のそのチョイスは、絶対その時のベストだから、ということ。何年も経って振り返ったら、自分も成長しているし、違った目線で物事を見れるようになっているかもしれないけど、成長途中のその時の判断は、絶対にベストじゃないものを選ぼうとしてした判断じゃないわけですから。


今では、情報量とか人との繋がりも格段に違うので、いろんなものを選べる自由さはもっとあると思います。でも、選べるからこそ選択肢に迷ってしまうこともあると思うので、自分に必要な物を見極める力や自分で考える力がより必要だと感じます。


子どもが成長して行くまではそうやって振り返ることもあったけど、上の子は今はもう結婚して家を出ています。ずっと一緒にいた子どもが、他人と結婚して別の家に住んでいるって、不思議な感覚ですが、友達のお子さんのような程よい距離感で関わっていると思います。


娘は現在21歳で、ダンスの先生をしているのですが、やっぱり夜遅く帰ってこないときには心配になります。信頼してあげること、子どもとしての相手を手放していくことに関しては大切だとは分かっているけど、やっぱり練習が必要かな、と思います。


信頼はするんだけど、心配はしてもいいのかな?やっぱり、親は親だし。

寂しくないかと言われたら、寂しいとは思うけど、これまでの子育ての思い出と一緒に、第二の人生に意識を向けて行けたらいいなと思っています。


今子育て中のお母さんも、日々楽しみながら、お子さんと一緒に成長する過程を楽しんで、と伝えたいですね。頑張りすぎないで。




ーでは最後に、これからやっていきたいことはどんなことですか?


先日、重度身体障害者施設を訪問したときにも感じたのですが、やっぱり自分自身は、その場所に実際に行って、自分のできることを循環させていきたいと感じています。インターネットで簡単に繋がれる時代ではあるけど、だからこそ、出会いと体感を大切にしたいです。


でも、実際の生身の私たちはそれぞれ一人しかおらず、できることは限られています。それはそれで個々に素晴らしい存在ではあるのだけれど、これからは、より循環の輪を広げるために、専門分野の人とのコラボもどんどんしていきたいと思っています。同じ方向を向いた人たちとのチームワークを広げていくことで、一人では生み出せないことができると思っています。ご縁で繋がり、自分のできることを一緒にやることで、それぞれの力が合わさって、できることの質が高まるのではないでしょうか?


シンギング・リン®︎
ヨガとシンギング・リン®︎を組み合わせたセッションも



 

編集後記


人生には、さまざまな転機があるものです。特に女性は、出産や子育てを機に自分のキャリアと向き合ったり、子どもが成長して手が離れたことをきっかけに、第2に人生について考えていくきっかけになったりするのではないでしょうか?


私自身も、出産&子育てをきっかけに、自分自身が築いてきたキャリアと向き合わざるを得ない環境に。仕事を続ける、続けない、会社に行く、家で起業する、など、どんな選択をするにしても自分に悔いのないように、そのときの自分が好きでいられる選択をすることが大切だと感じています。


そんな中で、子育ての先輩でもある多佳代さんからの「そのときの選択が、そのときの自分のベスト。」という言葉を聞いて、心がふっと軽くなった気がします。


子育て中の皆さんは、常に悩みながらそのときのベストを選択しているのだと思います。もしそれが、後にどんな結果になったとしても、決断を下したその時には、ベスト以外の選択をしようとは思っている訳ではないですよね。


そんなふうに、その時々のベストを選択しようと、普段から色々と頑張っている自分に、たまにはサウンドセラピーのような、リラックスできる時間のご褒美をあげてみてもいいのではないでしょうか?



ENVITA編集部


 

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