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安心できる場所作りや人との関わりを通じてウェルネスを体現する:リー直美さん


 

<プロフィール> リー直美(りーなおみ) オーストラリア、ブリスベン在住 イベントプロデューサー


一人一人が持つ才能や魅力を最大限に輝かせるプロデューサー。コーチングをベースにデトックスプログラムや自分の強みを活かしたプログラム作りのサポートを行う。

「人と出会える、繋がれる、学び・気づきが毎回ある」そんなイベントプロデュースをする中で、自分自身のことを理解する大切さを知り、コーチングを学ぶことを決心。これまでのイベント主催の経験を元に、発想力・多角的な視点から見る目、プロデュース力、引き出す力を合わせて、40代から50代の人たちが、もう一度これまでの自分自身の経験から、健康を土台により自分らしく生き生きとした人生や個人ビジネスを再スタートするためのサポートを行なっている。



 

ー直美さんの活動として、直近では本田健さんをブリスベンにご招待されて、著書のイベントを開催されたのが印象にも新しいです。直美さんといえば『イベント企画』というイメージが強いと思うのですが、それ以前はどのようなお仕事をされていて、どのようなきっかけや経緯があってイベントを企画されるようになったのでしょうか?


実は、起業するまではずっと専業主婦で母親業をしていたんです。


でも、ある時、ママ友がお子さんを連れて無理心中するという衝撃的な事件が起こってしまって…その時は、自分には知識もスキルもないけれど「こんな事件が二度と起きないようにするにはどうしたらいいのか?」「私にできることはないのか?」と必死で、親子が一緒に参加できるような小さな地元のイベントを始めたのがきっかけです。一人で苦しまないでほしい、一人で悩まなくてもいいんだよ、という場所作りをしたかったのかもしれません。


でも実は、長男が小さい頃に日本人ママが集まるプレイグループに行っていたのですが、私自身もその場所に全く馴染めなかったんですよね。

自分がそのコミュニティに馴染めないと感じているのに「子どものためにいなきゃいけない。」と自分を押し殺したりしていました。


だから自然と、私がイベントを主催はするのだけれど、来てくれる方を自分の主観や枠にははめたくないなと思っていました。ですので、専門家の第3者をお招きしてお話ししてもらったり、映画の自主上映をするようになって、ためになる場所、興味関心を共有できる場所としての場づくりをするようになりました。つまり、子どもを通した繋がりではない大人同士が共通の目的で繋がれる、大人のためのサードプレイスですよね。

以前は、環境に振り回されやすくて、いろんなことを環境のせいにして、結婚でも子育てでも正解ばかりを求めていた自分がいました。だからこそ、イベントをやることで正解の無い場所をつくろうとしたんだと思います。自分や周りの人たちの思い込みの枠を外したり、ネガティブな思考を転換したり、祓うために『イベント』という形でそれをしてきたのかな、と思っています。



ーそんな小さなイベントを少しづつ始められた直美さんですが、今ではJINさん(元心屋仁之助さん)や本田健さんなど、誰もが知っているような著名人のイベントを開催されるまでになりましたよね?その転機になったのはどんなイベントだったと思いますか? 4分の1の軌跡』や『天から見れば』という映画の自主上映を行ようになったのがきっかけです。その映画たちは、ダイバーシティがテーマになっていると私は捉えたのですが、この『天から見れば』を見て自分の探していた答えが見つかった気がしました。自分がイベントの主役になってしまうと、無意識に自分の主観を押し付けてしまうことになると思うのですが、見る人によっても様々な感じ方があり、一つの正解がないのが映画の良さだと思います。「みんなそれぞれの感じ方や生き方があっていい、それが私が伝えたい思いだ!」とその時に気がつきました。


だから、それらが私の原点なんだと思うんですよね。私自身が主役にならず、共通の興味関心を通じて『〇〇君/〇〇ちゃんのママ』ではない個として集まれる場所があること、でも、その中では誰もが違う感じ方をしても良いと言う安心感がある。だから、招致型のイベントという場を作るのが好きなんだと思っています。 その後、「ブリスベンでイベント主催ができる人がいる。」というふうにご紹介であったり、調べてくださる方がたまたま増えて行って、落語家の立川こしらさん、JINさん(元心屋仁之助さん)、本田健さんなど多くの著名人を日本からお招きするまでになった感じです。


さまざまなイベントをプロデュースされている直美さん



ー『自分の感じ方も相手の感じ方も対等に認められる』という感覚を皆さんに実感していただけるよう、イベントで体現されているということですね!対面でのイベントを大切にされている直美さんですが、オーストラリアはコロナのパンデミックでイベントが諸々できなくなった時期がありましたよね。その時にはどんなことを感じていらっしゃいましたか?


そうなんです、パンデミックでイベントが全部中止になってしまった時期がありました。

生で人に会う、生で人が集まる場所を作っていた私にとっては、悩んだ時期でもありました。オンラインでのイベントはやってはいましたが、リアルのイベントとの大きな差は感じていました本当のファンになってもらうとか、真の繋がりは、やっぱり直接会っていないと感じられないと思っています。実は、その後お会いすることになった本田健さんも、実際に会ってイベントをすることの大切さを語っていらっしゃいました。




ーじゃあ、直美さんも本田健さんのようにワールドツアーをして世界中で対面イベントを開催しないといけませんね!ところで、直美さんはいつもいろんなことに挑戦されているイメージなのですが、そのパンデミックのころから、タレントエージェンシーに所属してドラマや映画のエキストラのお仕事もされていますよね?なぜタレント活動に興味を持たれたのですか?


そうなんです。きっかけは本当にたまたま「やってみない?」と言われたことからだったのですが、実際に体験してみると、世界とつながった感覚になって病みつきになる感覚があります(笑)自分自身の自我を消し去って、あえてコマの一部になるという感覚って、普段はなかなか感じられないというか。大きなモノの一部となって、そこに『ただある』という感覚に魅力を感じました。


人間って本来自然の中に生かされているものなんだけど、煩悩を持って色々あーでもない、こーでもないってやってるんですよね。エキストラの仕事は、その『自我』みたいな所を捨てて指定された場面で言われた通りのことをやらないといけないんです。その縛りの中でもある程度の自己表現はありなんですが、そこに逆に自分の役割を感じるというか。私たちも実は神的な役割を持って生まれてきていて、それを人間として自分なりに表現しながら生きている、そんなことを感じたりするんです。




カラー診断やプロフィール写真で個人のブランディングもされている

ー直美さんはイベントのイメージも強いですが、ウェルネスについての発信やウェルビーイングを学び成長するためのプラットフォームを設立するためのクライドファンディングも以前されていましたよね?私もすごくそのコンセプトに共感したので、サービスができるのを楽しみにしているんです。


実は、IT系の問題があって一時ストップしていたんです。今もなかなか進んでなくて(苦笑)ようやくイベントの企画も落ち着いたのでもう一度チャレンジしているところです。


(その後、日本語のソフトウェアインテグレーションの難しさについて、共感しまくりな編集者とかなり盛り上がりました。)


コロナのパンデミックがあって、個人的にはオンライン一辺倒はあまり好きではないとは思っているけど、経営リスク管理の観点ではやっぱりオンラインのサービスもあったほうがいいとは思っているんですよね。今後またどんなことがあるかは誰にも分からないので、リスクに向けて心の準備はしておいたほうがいいかな、と思っています。




ー『ウェルビーイング』って曖昧でよくわからないと思う人もいると思うし、人によっても少しずつ定義が違うと思いますが、直美さんが考える『ウェルビーイング』とはなんでしょうか?


私にとってはまさに『自分に与えられたミッションや使命を知って、それに沿って生きる』ということだと思います。周りの価値観や期待、環境に振り回されず、いかに自分の役割を生きるか?自分がなんのために生まれてきたのか?を考えながら、それに沿った生き方をすることではないでしょうか? 産まれてきたからには、今世でやるべきことや使命を持ってここにきていると思うので、自分にしかできないその使命を実現していくことがウェルビーイングではないかと思っています。




ーなるほど。それができていない人が多いからこそ、生きづらさを感じている人が多いのかもしれませんよね。では、直美さんが自分の使命に沿って生きよう!と思えるようになったきっかけとか、それを実践しながら生きていくために役に立っていることってありますか?

それぞれの正解を見つけてほしいから第3者をたてたイベントを行い、私はそこをファシリテートしたりプロデュースしたりする役割を担っていましたが、2019年の仁さんの講演会の後からコーチングを学び始めました。それまで特にコーチングを敢えて学ぶ必要ないかな、と思っていたんですけど、実際学んでみたら自分が考えていたことや理論の裏付けにもなってすごく良かったです!


結局自分のミッションって、理論やノウハウを勉強するだけでは絶対に見つからないと思うんです。こうやったらお金が稼げます、こうやったらパートナーとうまくいきます、というのも、ある人には当てはまるかもしれないけど、全ての人にとってそれが正解ではないはず。自分の中でしか『これが私にとっての正解なんだ』ということは分からないので、その『自分だけの正解』を見つけていくために、コーチングで自分と対話していく過程ってすごく役に立つと思っていますし、今後のAI時代にも上記の力はとても大切だと思っています。

その後、心身のベースを整えないとその上の成長はないというポジティブ心理学の考え方を取り入れ、デトックスプログラムを作って提供することを始めました。




オンラインプログラムの提供などもされている

ーデトックスって、イベントやコーチングとは全く別のもののように感じるのですが?


確かに、一見全く別のもののように聞こえますよね?


でも、例えばビジネスをやりたいと思ったときに、ビジネスノウハウだけを学んで表面的にはできているように感じることもありますが、やっぱり心や思考の状態が整っていない状態でノウハウだけを詰め込んでみても、自分自身につながった状態にはなれないんですよね。


思考を整えるには、まずは土台となる自分の体を整えることが大切になると思っていて。私自身もデトックスしていないときは思考が散漫になっていると感じることも多いですが、デトックスをすると直感がどんどん働く感覚になるんです。体、心、思考の軸が、スッと一本通るような感じです。





私が最近読んでいる『リセットの習慣』(小林弘幸(著))という本の中でも、うつなどの精神的な病気でも、カウンセリングとかの前にまずは体からアプローチすることが良いと書いてあるんです。心が落ち込んでしまっている時って、大概が自分の食事や健康状態にも無頓着や無関心になってしまうので、そういう時こそ、まずは体第一なんですよ。


たくさんの方を見てきて思うのは、極端な言い方ですけど、食生活めちゃくちゃな人は自分とは繋がってないんじゃないかと思っています(笑)。




ー確かに、自分の体に入るものがどんなものなのか?体に良いのか?悪いのか?等に関心がない時点で、自分のことを大切にするという視点が欠けているかもしれませんね。


そうなんです。だから、デトックスをすることで体を整えていくと、自然と自分と繋がって思考もクリアになるし、体とつながることは自分の心の声を感じやすくなることでもあります。それが結果的に自分のミッションは何か?という難しい問いも明確になりやすいと思います。


『デトックス』と聞くと、肌が綺麗になるとか、ダイエットにいいとか、腸活とか、体自身へのメリットを思い浮かべられる方が多いと思いますが、もちろんそれもいいんですけど、私の場合、やりたいのはそこじゃなくて『自分とつながる』という感覚を取り戻してもらいたいと思っているんです。


もちろん今の時点では、別に自分のミッションとか使命とかはどうでもいいけど、デトックスは気になる、というレベルでも全然いいと思うんです。今はインターネットでもたくさんの情報があるので、ついつい頭でっかちになってしまいがちなのですが、理解したつもりになって行動しなくなってしまうなどの弊害もあるので、実は何も前知識がないほうが気づきが大きかったりします。まずは、行動してみて体感、実感すること、それが大切だと思います。




ー本当に、今の時代だからこそ、自分とつながる感覚ってすごく必要だと思います。では、直美さんは今後どんな活動をされていく予定ですか?


ウェルネスのプラットフォーム作りと、デトックス以外のものでは、リトリート的な小さめなイベントをちょこちょこやっていきたいですね。

最近ブリスベンから1時間半ほど離れた山の中でリトリートイベントをやったのですが、その施設を造られていたご夫婦が、地域の方とのつながりをとても大切にされていたり、地元を活性化していこうというエネルギーをすごく感じたんです。その人たちにとっては、SNSで自分達のことを世界に発信する、とかは頭にないわけですよ。それを見て、何を大事に誰とのつながりを大切にしているか?がよく分かったんです。


私も、そういった同じ価値観を共有するような濃い『つながり』を作っていきたいです。




ー最後に、よりウェルネスを実現しながら人生を送るために、このインタビューを読んでいる方にアドバイスできることやメッセージをお願いします。


私自身も変化する環境の中で、自分のやりたいこと(自分の使命を生きる人を増やす)はわかっているけど、どこにどういう形で、どこで誰とやるのか?ということを、常に考え続けています。


時代的に混乱期の今、真摯に自分が喜びを感じることや、相手に喜んでもらえることなどを考えないと周りの環境に振り回されてしまうので、今こそ冷静に自分と向き合う時間や自分を知る時間は必要です。「自分と向き合うって何?どうやってすればいいの?」と難しさを感じる人もいるかもしれませんが、今ここでやっておくことで、お金の価値観や周りの環境が急に変わっても、慌てることがないと思います。AIなどに取って代わられることのない自分だけの『ストーリー作り』を主体的に楽しんでいきたいですね。





 

編集後記


以前から繋がりがあった直美さんですが、改めてお話に共感することも多く、『使命やミッション』に従って生きる生き方を提唱されているだけあって、本当に相手の才能や将来の可能性を見抜く力がおありだなぁ、と感じました。


本編では載せませんでしたが、子育てのお話などもさせていただき、

『私が正しい』とか、私が思うような子になってほしいと思うのをやめました。

とおっしゃっていたのが印象的でした。


コーチングを学問やスキルとして学ばれてはいますが、それ以前に元々が本当にコーチ的な関わりや価値観を大切にしていらっしゃる方だと感じました。


イベントやプロデュース業、ウェルネスコーチングのプラットフォーム制作など、さまざまな形でこれからも、関わる方お一人お一人を人生の主役にしていく活動をされていくことと思います。今後も直美さんから目が離せません。



ENVITA編集部


 

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