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世界基準のレベルの高いセラピーを次世代に:マキロヒルマオ理沙さん


 


リメディアルセラピスト

<プロフィール> 夢を形に。人生の「分岐点」となる瞬間。 一生忘れられないオンリーワンセラピストになるための 世界基準のリメディアルマッサージスクールの代表理事 

マキロヒルオマ 理沙  


幼少期から体と心の問題を抱えており、強いアレルギー反応で何度も死にかける。7年以上の不妊も経験し、自分を変えるべく、自然療法を学ぶためオーストラリアに移住。


自然療法リメディアルセラピーの国家資格を取得し 10年間かけて、ホリスティックセラピーを学ぶ。 開業したサロンは、常に予約満了で 月売上100万円を達成。


現在は人間の、身体心理、解剖生理、機能解剖学、栄養学、運動療法の大切さを伝えるため、東京都港区に アカデミーを開校。 予約の取れないサロン 日本中から生徒が集まる年商3500万円を超える人気スクールの運営をし 本物のプロフェショナルを育てて世界基準のレベルの高いセラピーを 次世代に、綱渡ししていく活動を続けている。


 

理沙さんは『リメディアルマッサージ』をされていることですが、今のお仕事の内容について教えてください



東京都港区のIHRAアカデミーで 機能解剖学に基づいた 国際基準のマッサージセラピー (リメディアルセラピー)をより深くホリスティックな考えに基づいて教えています。 スクールでは、身体心理、解剖生理、栄養学、運動療法もふまえたカリキュラムを提供しています。


2023年に5月には、東京港区芝浦に夢だったリメディアルスクールを開校しました。小さな子どもがいながらでの不安もありましたが、たくさんの方に支えられてあっという間にほとんどのクラスが満席になる、全国でも稀に見る予約の取れない人気スクールへと成長させていただきました。


この協会では、「心・体・栄養」をホリスティック(全体的に)考えることができる自然療法のセラピストの育成を目指しています。 「世界基準のマッサージの技術・知識、自然療法」を広めて、 日本の予防医療の発展に貢献すること。「ブランディング・マインドセット・経営術」を伝授し、女性の自立型人材を育てて、社会進出をサポートすること。それによって、 誰もが「夢と希望」を持てる世の中を作りたいと思っています!



実際に、「夢を夢で終わらせていた」「目標設定、人生計画について考えたこともなかった」というセラピストさんに対して、自分と向き合い、「自分の幸せのあり方」について1から見直し未来へ繋げていく方法を伝えていくことによって、「人生観が変わった。」「人生の決断ができるようになった。」「チャレンジが怖くなくなった。」「夢を目標にする方法を知れて、人生プランが明確になってきた!」「生きるのが楽しくなった!」という変化や結果を出される方がたくさんいらっしゃいます。



その他にも、研修会などのイベント企画やコミュニティーづくりも行っています。 海外セラピストや、有名な講師、医療従事者などのセミナーをセラピスト向けに開催することで、「人生が大きく転換するような出会いや知識を得られた!」と感動する生徒さんも続出しています。



セラピストコミュニティーを盛り上げることで、互いに協力し合い、高め合える関係を築き、個人事業主や経営者の「孤独」を払拭することもやってきたいことのひとつです。



理沙さんはシドニーでリメディアルマッサージ師の資格を取られたんですよね?シドニーに行かれたきっかけは何ですか?


日本に住んでいるときに、自分自身の体と心の不調(アレルギー、慢性過呼吸など)に悩んでいたのですが、日本で予防医療におけるセラピーを学べる場所がなくて、苦労したからです。


実は、幼少期から体と心の問題を抱えており、強いアレルギー反応で何度も死にかけたことがあるんです。そんな体調の不安定さもあり、「自己肯定」と「自己愛」の極度な低さから、「死んだほうが楽になるのではないか?」と自殺願望を抱くほど、精神不安定な20代前半を過ごしていました。 その時は「生き辛さの理由が見つからない。」「自分が大嫌い」と自傷行為にさえ走る辛い日々を繰り返していました…


でも、「これじゃダメだ!」と一念発起し、「生きる目的を探すため」 「自分を変えるため」 に世界一周ボランティアの旅にチャレンジすることにしたんです。とても飛躍的に見えるかもしれませんが、その時はそうでもしなければ自分の進む道が見えなかった。でも、その旅の途中に、世界中の戦争の跡地や人種差別を目の当たりにし、 「普通の生活が許されない」ような過酷な状況の中でも、懸命に生きる人々の純真で真っ直ぐな目や、決して生きることを諦めない強い精神に衝撃を受け価値観が一転しました。 恵まれた日本に生まれているのにも関わらず 「生きるのが辛い!」なんて思っていた自分の愚かさに恥ずかしさを覚えたほどです。その経験をしたことで、自分の奥底で、何かが「覚醒」していくのを感じました。


それをきっかけにオーストラリアに移住し、自然療法リメディアルセラピーの豪州国家資格を取得し、10年間かけてホリスティックセラピーを学びました。


人間の、身体心理、解剖生理、機能解剖学、栄養学、運動療法を深く学んだことで、自然療法の多大なる可能性を発見するだけでなく、自分自身、 7年間もの間抱えてきた不妊症を改善し、無事妊娠出産を経験することもできました。



リメディアルセラピスト
世界水準のリメディアルマッサージを提供されている理沙さん

一度海外に出てしまうと、その国に定住してしまわれる方が多い中、りささんは日本に帰られてご活躍されていますよね。オーストラリアに永住したいという気持ちはありませんでしたか?



全くありませんでしたね(笑)。 オーストラリアの緩やかでイージーゴーイングな(のんびりした)雰囲気は 大好きでしたが、 20代〜30代は自分の成長のために日本のスピード感の中でバリバリ仕事をして、学んできたことをアウトプットしていきたい!と思っていたので、夫とも話し合い日本に帰国することを決めました。


私が今、日本で協会を設立し、日本に広めたいと思っている理由は、「西洋医学に見放され、行き場をなくした人たちを助けたいから。」 です。


日本国内の自殺率、鬱の多さは、世界的に見ても異常なまでの数です。 日本のがん患者は、2人に1人。 これほどまで、モノに溢れて豊かな経済国にも関わらず、日本人の心と身体はひどく病んでいて、これらは全て、薬と手術では治すことが出来ない「心と脳の栄養失調」からきているのです。そんな、心と体の問題を抱える人たちが沢山いる日本の現状にもどかしさを感じ、「自分の学んだリメディアルセラピーを日本に伝えたい!広めたい!」と使命感を感じていたので、日本へ帰国することへ迷いはありませんでした。





理沙さんは、フィンランド人の方と国際結婚をされていますが、文化の違いで意見が食い違うこととかはありませんか?そのような時はどう対処をされていますか?


夫はフィンランド人ですが、魂が日本寄りなので文化の違いで問題になることはあまりないです。それよりも、性格的な問題で喧嘩になることはありますけどね(笑)。




最近ママになられましたが、小さなお子さんとの生活とお仕事の拡大、どちらも楽しんでいらっしゃるように見えます。その秘訣はなんでしょうか?


まずは、自分自身のブロックと向き合い、どうやって外し続けていくか?が 秘訣だと思っています。 インスタ投稿も毎日ビクビクしながらだし、「アカデミーをやって失敗したらどうしよう。」とか、不安が全くない訳ではありません。


でも、『成功』の反対は、『失敗』ではなく『何もしないこと』なんですよね。 つまり『失敗をしないこと』が『失敗』なんです。だから、怖いけど、失敗しないと次のステージに行けないと思うし、失敗はお金を出してでも買いたいくらいだと思っています。


私は、仕事ができないのを子育てを言い訳にはしたくないので、「限られた時間の中で最大限できることは何か?」を常に考えています。要はメリハリですよね。子どもが保育園から帰ってきてから寝かしつけまでは、他のことは一切しないようにして子どもと向き合う時間にしていますが、それ以外ではお風呂の中でも仕事したり(笑)。でも、自分とつながる時間や人と会って循環する時間などもちゃんと予定に入れていて、「これだけ働けば心地よくいられるための収入目標も、自分の大切なことも犠牲にしない」というラインを決めているので、仕事以外のことをしている時間も不安にはならず、安心していられます。


あとは、育児を完全に1人でやろうとしないこと、パートーナーと協力し合うこと、などを意識しています。今でも家事も育児も夫と全く半々ですし、子どもが急に熱を出したりしても夫がお休みをとってくれます。フィンランドで生まれ育っている彼にとっては、それは当たり前のことなので、抵抗なく協力し合える体制ができるというのはラッキーではあるかもしれませんが、日本でもそれが当たり前になってもいいのでは?と思っています。


そのおかげで、私としては仕事でのチャレンジもどんどんしていけるわけですが、でも、単にたくさん稼げるだけでもダメなんですよね。自分自身が周りの大切な人を大切にできるためには、どのくらいのもので満足できるか?の『決』を決めることが大切だと思っています。


それができずにお金儲けだけに意識を向け事業だけ拡大してしまった人って、急に鬱になるとか、音信不通になるとか、どこかで折れてしまう人が多いんです。本当に大切にするべきものや人を大切にできず、人に裏切られたり、逆に裏切ったり…という残念な結果になることも少なからず見てきました。


事業だけ大きくしようと思えば、そうするための行動を取ればいいだけなんですが、「どこまで自分が大切にしたいものを大切にしながら走れているか?」という自分自身の人生のクオリティー管理は常に意識しなければいけないと思っています。家族との時間も大切にしたい、両親にも会いに行きたい、自分のフリータイムも大切にしたい。それを突き詰めると「これくらいで満足」というラインが見えてくるはずです。



リメディアルセラピスト
アカデミーで講義をされる理沙さん

確かに、自分の周りの人を大切にできるって重要なポイントですよね。では、理沙さんの今後のビジョンを教えてください。アカデミー運営などを通じて今後どのような世界を実現したいと思っていらっしゃいますか?



日本のホリスティックな予防医療の発展に貢献したいと思っています。 日本中のセラピストのレベルアップを図り、自然療法の選択肢を、世の中の悩めるクライアントのために広めていってほしいですね。


私は、オーストラリアから帰国後リメディアルサロンを開業し、3ヶ月で予約の取れないサロンになり、全国から生徒さんが通って来られる人気スクールへ成長させることができました。個人(一人オーナー)サロンの目標となる月売上100万円(利益90万円)も半年で達成しました。 しかし、個人としての目標達成も大切ですが、 現在は 「予防医療が当たり前に選択できる世の中」にするために日本の予防医療セラピストの育成事業を確立し、本物のプロフェショナルを育てて、世界基準のレベルの高いセラピーを次世代に綱渡ししていくことを自分のミッションとし活動を続けています。


それをやりたい理由としては、


・ 日本のセラピストのレベルが統一されていないため(国家資格がない)社会的ステータスが低い。そのレベルを世界基準へ底上げし、セラピーの認知度を上げて、もっと自然療法の可能性を知ってもらいたい。

・ 世界基準の知識・技術を持つプロフェッショナルなセラピストが日本中に増えることで、日本の予防医療の発展に貢献できる 。


・ 自然療法を通して、西洋医学に見放され、原因不明の症状に苦しみ、行き場をなくした人たちを助けることができる (身体的ストレス、体の痛み、不妊、婦人科系疾患、更年期、うつ、産後ケアなど)


・ 「高齢化社会」「医療費」が急激に増加している日本で、病気になるリスクを減らし、ガン患者の人数削減、認知症予防を広めていきたい。


・ 何歳からでも好きなことで「夢」「希望」を持って楽しく生きられる女性の人生のサポート・モチベーション作りのお手伝いがしたいから


という点が挙げられます。



私の活動を通じて、 日本のマッサージセラピストの社会的地位、認知度が上がり、自然療法として認められることで、異なる医療機関・自然療法の専門家が手と手を取り合い、共に1人の患者のためにサポートし合える世の中になると思っていますし、そうなれば、当たり前のように、薬以外の 「根本治療(自然療法)の選択肢」を持てる世の中になるのではと思っています。

女性が好きなことだけで収入を得て、自立し、社会貢献していくことで、 人生に「やりがい、生きがい」を感じることができ、人生の豊かさが上がっていく。そうすることで、家族や周りの人も幸せになっていくという 「幸せの連鎖」が生まれていけばいいなと思っています。




 

編集後記


記事の中でお話しいただいたような辛い過去をお持ちとは思えないほど、 ハキハキと、快活にご自身のお話をしてくださるリサさん。

その存在から感じるエネルギーを、こちらも受け取らずにはいられません。


小さいお子さんがおられても、それを言い訳にせず、自分の理想とする未来のために隙間時間でお仕事をされているというお話を伺って、女性だから、母だから、と、ついさまざまな言い訳をしてしまいそうになる自分を振り返るきっかけにもなりました。


このように、海外でスキルや知識、考え方などを身につけて日本で活躍される方がもっと増えることによって、日本の活力も取り戻せるのではないかと感じました。


最近は、オンラインでボーダーレスに働くこともできるようになりましたが、リサさんが「マッサージは手からエネルギーが出ているから」と仰って、実際に体に触れるからこそできる癒しやそれによってもたらされる変化を大切にされてるのをお聞きし、やはり、自分足しの体でを通じて心とつながることはとても大切だと感じています。




ENVITA編集部


 

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自分のために時間を取る習慣をつけるのはなかなか大変ですよね? そんなウェルビーイングの習慣を身につけ、

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